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【意味がないとは言わせない!】自己分析の目的とやり方について

今回は、就職活動の第1歩として頻繁に取り上げられる「自己分析」について解説してきたいと思います。

 

ただ、この「自己分析」に対して

  • やる意味無いんじゃない?
  • やるにしてもどうしたらいいかわからない

なんて思われる方も多いのではないでしょうか?

 

じつは私も就職活動時代はそのように思っていました。しかし、会社に入って仕事をするうちに、新卒採用に携わるうちに「自己分析」はとても大切なものなんだと気がつきました。

 

そこで私自身の経験と気づきを踏まえて、「自己分析」の目的とやり方を紹介していきたいと思います。

 

【自己分析の目的】

まずは先に「自己分析」とは何かについてから考えてみましょう。

 

私は自己分析とは、「これまでに自分が経験してきた過去の出来事を振り返り、それに対する自分が考えたこと・感じたことをアウトプットすることによって、自分自身の価値観を明らかにすること」だと考えています。

 

では、何故この自己分析を行う必要があるのかについてですが、その目的は大きく2つあります。

①自分の目指すゴールを決めるため

②面接で自分をアピールするため

 

どちらもとても大切な目的ですが、特に私が重視しているのは「①の自分の目指すゴールを決めるため」の方です。

なぜなら、これこそが自己分析を必ず最初にやらなければならない理由になるからです。

その理由については次で説明します。

 

【自己分析を最初に行う理由】

ここからは「自分の目指すゴールを決めるため」に自己分析を最初にやらなければならない理由を説明します。

 

例えば、以下のイラストをご覧ください。

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ここでは山登りで頂上を目指している人を例にしています。

イラストではの道順との道順があります。ここで伝えたいのはゴール(頂上)を正しく認識しないと、そこたどり着くことはできないということです。

 

反対にの道順は2通りありますが、どちらもゴール(頂上)に向かっています。ゴールさえ間違えなければ、効率の良し悪しはあれどいつかはゴールにたどり着けるということです。

 

この例えからもわかるように、必ず最初に自分にとってのゴールを設定する必要があります。そのための欠かせない手法が「自己分析」なのです。もしそれを怠ってしまうとその後の努力がすべて無駄になってしまう可能性があります。

 

【自己分析のやり方】

ここからは実際に自己分析に取り組む方法に触れていきたいと思います。

今回紹介する方法は以下の3つのステップで自己分析を行ないます。

 

Step1:過去の出来事やエピソードを書き出す

Step2:自分の願望、将来の希望を書き出す

Step3:書き出した内容を整理する

 

それではステップ毎に詳しく説明していきます。

 

Step1:過去の出来事やエピソードを書き出す

まずは、自分が経験してきた過去の出来事を振り返り、それに対する自分が考えたこと・感じたことを書き出しましょう。

 

このときに、書き出した過去の出来事に対して「考えたこと・感じたこと」を深堀りしていくことが重要です。深堀りをする際は「なぜ?」を5回は繰り返してみましょう。

難しいかもしれませんが、自分の考えが見えてくるきっかけになります。

 

1つ例を作ってみましたので参考にしてください!

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この例では、「人に認められることで喜びを感じられる」という価値観が見えてきます。このようにまずは過去の出来事を振り返ることで、自分自身の素直な価値観を洗い出しましょう。

それができたら次のステップへ進みます。

 

Step2:自分の願望、将来の希望を書き出す

自分自身の価値観がわかってきたら、今度は仕事をしていく中で、将来何を得たいか、どうなりたいかを書き出してみましょう。

 

様々な視点があると思いますが、例えば以下のようなものがあるでしょう。

  • お金・収入
  • やりたいこと
  • 周りに認められること
  • 人間関係
  • プライベートの時間
  • 仕事のやりがい
  • 自身の成長

まずは何でもいいので、自分が仕事をする上で大切にしたいものをとにかく書き出します。書き出せたら次のステップへ進みます。

 

Step3:書き出した内容を整理する

今度は先ほど書き出した、自分が大切にしたいものを分類していきます。この分類をする際に参考にするのが「マズローの欲求5段階説」です。

 

 先に「マズローの欲求5段階説」について説明をしておきます。


「マズローの欲求5段階説」とは、心理学者のアブラハム・マズローが人間の欲求を5段階に分類したものです。この5段階の欲求は、下から順番に段々と上の欲求を満たしたくなるものだと説明されています。

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各段階に該当する欲求を簡単にまとめた表が以下です。

階層 具体的な欲求例
自己実現欲求 道徳、貢献、問題解決、達成感
承認欲求 自尊心、地位・名声、承認、尊敬、羨望
社会的欲求 友情、愛情、家族、所属
安全欲求 治安、健康、財産、収入、雇用の安定
生理的欲求 食事、睡眠、呼吸、排泄、性

 

書き出した「自分の大切にしたいもの」をこの階層に当てはめていきます。

例えば、年収や勤務時間なら「安全欲求」に、会社の風通しや人間関係なら「社会的欲求」に該当するでしょう。

 

整理が終わったら自分のゴールを明確にしていきます。つまりどのような企業で働きたいかを考える段階です。

具体的なやり方は、マズローの考え方と同様に、下にある階層の欲求に該当した「自身の大切にしたいもの」から絞り込みをかけていきます。

 

恐らく現代日本社会においては生理的欲求はクリアされていると思いますので、安全欲求から考えることになるでしょう。

 

【例】

安全欲求:将来的に年収は500万円以上で残業は月30時間以内

社会的欲求:風通しのいいコミュニケーションが取りやすい企業

承認欲求:2人に1人は知っている名のしれた企業

自己実現欲求:子どもがほしい人を支援して少子化問題を解決する

 

ただし、ここで気をつけてほしいのが、安全欲求〜承認欲求まででは企業を選ぶ基準にしかなっていないことです。大切なのは、どのような企業に「入りたいか」ではなく「入社後に何をしたいか」を考えることです。

 

それがもっとも現れてくるのは、自己実現欲求に該当した「自分が大切にしたいもの」です。働くことを通して何を実現したいかを明確にすることが、自分が目指すゴールを決めることにおいて最も重要です!

 

また、後々面接などで聞かれることになる「志望動機」の回答に使えるのも、この中で自己実現欲求に該当した部分です。そのため、自己分析では「自己実現欲求」に該当するものが出てくるまで必ず続けましょう。

 

【自己分析の目的 その2】

ここまで長くなりましたが、自己分析の目的はもう1つありました。

それは「面接で自分をアピールするため」です。

 

自己分析で自分のやりたいことを見つけたら、それを実現できる企業に入ることも重要になります。つまり、選考を通して「企業の役に立つ」と思ってもらうためにアピールすることが必要です。

 

自分がどのような強みを持っているか、どのようにして企業に貢献できるか、を自分自身で認識しておくために自己分析をしておきましょう。

 

今度2ステップで行なう方法を紹介します。

Step1:自分ができること、強み・弱みを書き出す

Step2:他己分析をする

 

それでは2つのステップをもう少し詳しく説明します。

 

Step1:自分ができること、強み・弱みを書き出す

まずは先ほどと同様に、自分ができることや強み・弱みをとにかく書き出します。このときになぜそのように思うのか、理由やエピソードも書き出しておきましょう。

 

Step2:他己分析をする

書き出すことができたら、今後は「他己分析」をしてみます。「他己分析」とは他人に自分のことを客観的に分析してもらうことです。

 

「他己分析」では強み・弱み・性格等を中心に、とにかく自分の印象を教えてもらいましょう。

 

他己分析をお願いする相手は、友達、家族、アルバイト先の同僚、学校の先生、などが身近でしょう。できればもっと面識が浅い人にも聞けると、より面接官の印象に近い意見が得られるかもしれません。

 

他己分析まで終わったら、最後に整理をしていきます。自己分析の結果と他己分析の結果が合致しているものがあれば、それは信頼できる自分自身の特徴と言えるでしょう。

 

最後に振り返りですが、自己分析の2つ目の目的は「面接で自分をアピールするため」でした。自身の特徴がわかったところで、それを企業が求めていなければ意味がありません。

そのため、企業が求めているものに対応できるように、アピールポイントはいくつか用意しておきましょう。

 

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。

少しは自己分析をやる気になってもらえましたか?

 

冒頭でもお伝えしましたが、自己分析はとにかく早く始めた方がいいです。就職活動が本格的に始まる前までに1度は完了しておくことをオススメします。

 

私は自己分析は、自分が何かを判断するために必要なことだと思っています。日本では就職活動が人生の大きな岐路になっていることから、この時に自己分析が取り上げれていますが、それ以外のタイミングでも必要になることがあります。

 

そのため、就職活動の途中でも自己分析に戻ることがあってもいいと思いますし、社会に出てからも自己分析をすることもあるでしょう。

 

自分自身の人生をより良いものにするためにも、自己分析に取り組んでみましょう!